Z80 マイコンシステムを作ろう(その10)

この「Z80 マイコンシステム」の記事も,今回で 10 回目になりました。前回は,カートリッジスロットボードを作成し,市販の MSX カートリッジでいろいろと拡張できるようにしました。

Z80 マイコンシステムを作ろう(その9)

今回は,今までできなかった記憶媒体へのデータの読み書きを確認してみたいと思います。

MSX の標準記憶媒体はフロッピーディスク

左が,5.25 インチ,右が 3.5 インチディスクです。(昔はもう少し大きい 8 インチディスクもありました)

MSX と言えば,2DD の 3.5 インチフロッピーディスクですよね。プラスティックで覆われて,しかも磁性体のところにはシャッターも付いていたので,5 インチディスクと比較すると扱いやすく,意外と頑丈だったと思います。ただ,そのフロッピーディスクも,今の時代はほとんど見かけることもなくなってしまいました。(現在の PC マザーボードは FDD のコネクタがそもそも付いていないんですよね…)

MSX は,このフロッピーディスクを読み込むドライブが,メーカーによってはベルトで駆動するタイプだったりするので,経年劣化でベルトが切れてしまったり(切れるというよりも溶けたようにベトベトになったりする)して,ディスクを読み込めなくなったりします。

切れたベルトを交換したり,ベルトレスドライブに換装したりして,ディスクドライブを維持するのも,それはそれで大変です。でも,今の時代,MSX も記憶メディアはSD カードなどの半導体を使えるようになり,フロッピーディスクよりは比較的信頼性が上がりました。(しかも,大容量です!)

MegaFlashROM SCC+ SD

MSX の記憶媒体はこれがあれば問題ありません(…と思います)。FlashROM には,カートリッジ ROM イメージを書き込んでおけるし,SD カードは,ハードディスクのように大容量メディアとして使用でき,フロッピーディスクイメージも扱うことができます。しかも,カートリッジサイズなので場所も取りません。

なんか,かっこいいカートリッジですよね!

さて,今まで,カートリッジソフトの動作チェックはやって来ましたが,ディスク媒体ソフトの動作チェックはやったことがありませんでした。手持ちのソフトでイメージ化したものをいくつか動作チェックしてみましょう。

 

イース2です。動作は問題ないですね。MSX2 版は FM 音源ではなく,PSG オンリーなのですが,音楽はとても素晴らしいです。

 

ソーサリアンです。FM 音源も問題なさそうです。先日,TurboR 実機で動作確認してみたのですが,このゲーム,Z80 だと速度的にかなり厳しいですね…。

 

ディスクステーションの最終号?です。この BGM を聞くと,とても気分が和むのは私だけではないはずです(笑)。

 

最後に,ファイルの書き込みテストです。ちゃんと書き込めていますね。これで,やっと BASIC プログラムもセーブすることができます。

MegaFlashROM SCC+ SD の確認は以上です。ロムカートリッジソフトもフラッシュロムから起動確認できました。

 

前回も書きましたが,MSX は,カートリッジスロットで,周辺機器を拡張できます。外付けのフロッピーディスクドライブを付けると,物理的にフロッピーディスクに書込みできますし,ハードディスクも接続することができます。外付け VDP や RS232C カートリッジ,ネットワークアダプタまであります。

この「肝八」も同様に,市販の MSX 用カートリッジのほとんどを接続できる………と思いますので,極めて実機に近い MSX 互換機として,比較的長持ちすると思います…(多分)。

 

さてさて,10 回に渡って,「Z80 マイコンシステム」を作ってきましたが,なんとか当初の目的は達成することができました。作ったプリント基板は,失敗により何回も修正して発注しなおしましたが,それによって,いろいろなことが発見できましたし,学ぶことができました。

私は電子工作に関して「完成させる」ということには,特にこだわりはなく,「新しい発見があれば未完成でもいいや…」くらいなのですが,それでも,最終的に形になるとやっぱり満足感は全然違います!是非,最後まで継続して,そして完成させることをオススメします!(笑)。

…と言うことで,「Z80 マイコンシステムを作ろう」は,今回で一区切りとします。

次に作るものは,まだ決まっていないのですが,なんかネタを考えておきます…(また,Z80 だったりして…)

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